ラピッドプロトって何?光造形のこと?

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ラピッドプロトって何?

モデルベース開発の中流にラピッドプロトは位置します。
それが何かちょっと説明。

ラピッドプロトの由来

ラピッドプロトはラピッドプロトタイピングで
ラピッド(早い)プロトタイピング(試作)ってことです。

モデルベース開発の場合はMILで検討し、次にSILに移行します。
そしたら、今度はシミュレーションベースでなく実機ベースで検討したくなります。
通常の流れであれば、実機ベースのマイコンを開発あるいは既存品を流用してソフトを実装しますが、この時に設計者の手を離れてECUベンダーに作業が移行しとても時間がかかってしまいます。
それを解消するのに試作用の汎用性の高いマイコンにSILのレベルで開発したソフトをマイコンに実装し実機実験をし、ECUベンダーに渡す前にある程度設計者のレベルで問題点を見つけることができるので実ECUの試作回数が減らせるのと設計者のレベルのオートコードで作られたもので簡単に素早く試作できてしまいます。
ですからラピッドプロトです。

ラピッドプロトと光造形

どちらかといえば
ラピッドプロト=光造形
といったイメージの方が多いと思います。

ラピッドプロトそのものが”素早い試作”という汎用的な意味合いでありながらも、もともとは形のある物の試作をどうやって敏速にできるかという研究から、その1方法として光造形が最も有名なところです。
通常であれば、図面を起こし、コストなどにもよりますが型を作って鋳物を作ったり、マシニングで削り出しで作ったりします。
強度が必要なものであれば、その方法になりますが、そうでない場合は光造形などにより樹脂で作ればかなり短時間で、しかも通常は3Dデータで設計するのでシームレスな試作ができます。

実はラピッドとは言い難いかもしれませんが、今はやりの3Dプリンタもラピッドプロトに分類されます。この場合は光造形とは異なりますがちょっと違う手法でモデル作るのもラピッドプロトです。

まとめ

  • もともと形ある物をいかに敏速に試作するかという意味でラピッドプロトの研究がされてきた。
  • もっとも有名なものが光造形。
  • MBDの場合はシミュレーションで使ったモデルをオートコードでECUに実装したもの。
  • MBDの場合はECUをラピッドプロト用の汎用性の高いECUを含めてラピッドプロトという事もある。
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