MATLABっていったい何ができるの?

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MATLABっていったい何ができるの?

MBDに最初携わった時に人に一番よく聞かれたことです。

まわりのみなさんも、モデルベース開発を進めるにあたって

モデルベース開発そのものがあやふやだけれども、

MATLABというツールが必須なのはわかる。

 

というか

”モデルベース開発ができてしまうMATLABって凄いんか?”

というイメージでいたのだと思います。

 

実際、会社には関西の人が多かったのでこんな感じでよく聞かれました。

基本的に図面を描くことを生業としていたのでCATIAを使って3D図面起こせば

あとはCAEでFEM解析用のモデルが起こしやすい。

そんな感じで聞いてきたのだと思います。

 

ところが、作っているのが図面でもなく制御でもなくよくわからないことをしている。

そんなイメージが強かったのでしょう。

機械図面というのは形としてわかるし、それを加工やさんに渡せばそれができる。

 

どうもMATLAB使うとCATIAで図面描くみたいに目に見える成果物が

出来上がると思われてたようです。

ところは当時モデルベース開発という言葉が聞こえ始めたくらいです。

当然都合のいいモデルが存在しない段階なので制御開発どころか

モデリングが仕事になってしまっていました。

だからなおさら人のやっている内容が理解できないのでよく上司から

”MATLABって何ができるの?”

って聞かれました。

 

コンピュータでできることはだいたいできる。

それが、表面上の答えです。

そのあとに付け加えるのが、

”何ができるか?でなく何がしたいか?で用途が変わります。”

これが多分、もっともいい答えじゃないかなと自分では思っています。

結局、MATLABが単にプログラミング言語という理解さえもないと

MATLABがすごいらしいが何ができるか気になるから聞いてきます。

 

ところが、仕事としてはモデリングしてたりプログラム書いたりと

図面描く人からは理解のできないことの様です。

だからMATLABはすごいんだから、データ入れれば勝手に何かやってくれるだろう。

という意味もあったんじゃないんでしょうか?

 

その意図に反して”何がしたいか?”というこちらの問いかけに

結構驚かれました。

 

単純にプログラミング言語だから、まずプログラム作らないといけないし、

モデルベース開発だからその基準となるモデルがないと進みません。

こちらは一生懸命説明するんですが理解されない。

 

これが、モデルベース開発導入当初に一番つらかったことです。

ですが、プログラムを組めばよほどのことはできてしまうという事は

逆に市販のツールがあればそれを使えばいいってことでもあるんで

本当に”何ができるか?”ではなく”何がしたいか?”これが重要だなと思ってます。

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